ユーザーストーリーマップで顧客中心型のアプローチを取ることで、顧客のニーズを出発点として開発を進められ、顧客満足度の向上を実現することができます。
ストーリーマッピングを使用する理由
ユーザーストーリーマッピングには次のような利点があり、ユーザーの楽しめる製品やサービスをチームが構築するのに役立ちます。
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作業の優先順位付け : ユーザーマッピングでユーザーエクスペリエンスの全体像が把握できるため、チームメンバーは重要なタスクを簡単に特定し、作業をスプリントやリリースに整理できます。
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適切な要件を決定 : 要件制約がないと、バックログ項目が急速に膨れ上がってしまう可能性があります。ストーリーマッピングは、製品要件の適切な規模を決定し、大規模なプロジェクトをチームにとって適切な規模に分割できるようにします。
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ユーザーの価値を重視 : ユーザーの視点からストーリーを構築することで、開発チームは、ユーザーがどのように製品と対話するか、また、それらの対話を促進するために満たすべき要件を特定できます。
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障害と依存関係を明確化 : ユーザーストーリーマッピングは、製品の全体像を提供することで、リスク、問題、課題、そして対処すべき依存関係を明らかにします。マッピングは、チームが潜在的な問題が発生する前に予測・対処できるようになり、時間を節約できます。
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チームの結束を強化 : ユーザーストーリーマッピングは、その名の通り、チームが合意し、ビルド全体を通して従うべきマップとなります。次に何をすべきか迷ったときにいつでもこのマップを参照できます。
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継続的改善を実現 : 明確に定義されたユーザーストーリーマップでは、ストーリーが優先度別にグループ化されます。これにより、繰り返しの中でバッチ処理が可能になり、プロセスの早い段階でフィードバックを収集し、プロジェクトの進行に合わせて改善を行うことができます。
ユーザーストーリーマップの作成に関係するメンバーは?
ユーザーストーリーマップの作成に誰が参加すべきかは、対象となる製品とその作成に関わるメンバーによって異なります。通常であれば、以下のようなメンバーやチームに参加してもらってマップを作成することが多くなります。
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UX/UI
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プロダクトマネージャー
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営業チーム
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マーケティング
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カスタマーサービスとサポートチーム
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エンジニアリングチーム
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IT
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法務部
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財務チーム
ユーザーストーリーマップの作成方法
ユーザーストーリーマッピングのプロセスを開始するには、開発チームはまずストーリーマップのフォーマットを決定します。Lucid では、ユーザーストーリーマッピングのテンプレートをカスタマイズしたり、付箋を使ってリアルタイムで共同作業したり、ブランドの特定のユーザーストーリーを共有場所に記録したりできます。
分かりやすく有用なユーザーストーリーマップを作成するには、以下の手順に従います。
1. ユーザーを理解する
ユーザーのタイプはさまざまですが、主な対象層を特定することで、脇道にそれることなく、優れた製品を提供するための開発を進めることができます。
ユーザーが製品を操作する際の行動を把握するには、フォーカスグループや A/B テストが有効です。新しいプロジェクトを企画する際には、過去の実績や業界の調査結果を参考にして、ユーザーファーストの視点を保つよう心がけましょう。
2. 問題を特定する
自社の製品やサービスで解決したい顧客の課題を特定するため、ユーザーファーストの考え方でエンドユーザーが製品をどう体験するかをイメージします。行き詰まったときは、「ユーザーとして [メリット] が得られるよう [行動] をしたい」という文に当てはめて考えてみましょう。
3. ユーザーアクティビティをマッピングする
製品とのやり取りは、ユーザーアクティビティという形で発生しますが、ユーザーストーリーマップを作成する際にはこうしたアクティビティが要点となります。各アクティビティの下には、一連のユーザーストーリーがより大きな顧客ジャーニーを形作っています。
4. 優先順位を付ける
ユーザーアクティビティとそれに対応するストーリーを特定してマッピングしたら、ユーザーストーリーの優先順位付けに移ります。ストーリーを重要度の高いものから低いものへと縦方向にランク付けし、カスタマージャーニーに与える影響が最も大きいものを割り出します。
5. 障害を特定する
ユーザーストーリーマップの形が見えてくると、情報が不足している部分、障壁となっている部分や制作に支障をきたすような課題が浮上してくることがあります。この段階でその解決策や回避策を確認します。
6. スプリントを計画する
こうしたマッピングの作業が成果となって現れるのがプロジェクトの計画段階です。ユーザーのアクティビティとストーリーの優先順位付けが済んだら、スプリントにまとめます。ここでユーザーストーリーマップの各部が製作チームの各メンバーに割り当てられ、完了までの道筋が明確に見えてきます。
ユーザーストーリーマップの課題 (と、それを克服する方法)
問題が発生しましたか?ここでは、ユーザーストーリーマップに関連する一般的な課題と、それに対処するためのヒントをいくつか紹介します。
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マップが一般的すぎるか、詳細すぎる : 含めるべき詳細のレベルに関しては、ちょうどいいバランスが必要です。チームに共通認識がなければ、詳細が足りず、認識が一致するまで追加する必要があります。もしチームが混乱しているなら、マップが細かすぎます。細部にこだわりすぎるリスクを最小限に抑えるために、シンプルな言葉を使いましょう。
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ユーザーのことを理解できていない : ユーザーが誰かがわからないと、マップは作れません。人口統計データを使って製品のユーザーを把握しましょう。
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マップが古い : クラウドホスト環境でマップを作成すれば、いつでもどこでも簡単に更新できます。
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製品の存在意義がわからない : 大きな問題です。製品がどんな問題を解決するのかわからなければ、その解決方法を決めるストーリーマップは作れません。
ユーザーストーリーマッピング後の次のステップ
ユーザーストーリーマップの作成が完了したら、マッピングしたアクティビティやストーリーを関連するステークホルダーに確認してもらいます。マップの内容は決定事項ではないので、必要に応じて変更できます。関係者全員がユーザーストーリーマップの最終形に合意できたら、制作チームが開発に取り掛かります。
開始するには、次のような図とプロセスを活用できます。
ユーザーストーリーをマップ化することで、最も効果的な最終製品を作り出すために何から取り組むべきかをビジュアルで把握することができます。何回も製品の修正を繰り返し、フィードバックを組み込むプロセス全体を通じてエンドユーザー中心の視点が保てます。効果的なユーザーストーリーマップは柔軟性に富み、プロジェクトのニーズの変化や新しいステークホルダーの参加に合わせて更新することができます。
では、ガイドを使ってさっそくユーザーストーリーマッピングに取り掛かりましょう。