山のふもとに立っているところを想像してみてください。その頂上にあるのは理想通りのビジネスです。すべてがスムーズに進み、顧客が殺到し、チームメンバーはやる気に満ちています。そこにたどり着くためには、目の前の険しい地形をどう進むかを知る必要があります。
そこで戦略計画の出番です。
効果的な戦略計画とは、詳細な行程表でなくてはなりません。つまり、私たちは今どこにいるのか、どこに向かっているのか、どうやってそこに到達するのかという、3つの重要な質問に答えるものであるべきです。
こうした文書の作成は、言うは易し行うは難し。この課題に関するリソースのほとんどに、成功のために必要な具体的な方法が欠けているという状況ではなおさらのことです。
だからこそ、私たちはこの戦略計画ガイドを作りました。その目的は、チームのための GPS として機能するような、詳細で効果的な文書を作成するための、実践的なステップバイステップのチュートリアル (テンプレート付き) を提供することです。では、机上の空論を乗り越え、理想的な戦略計画作成に取りかかりましょう。
始める前に: プラットフォームの選択
戦略計画の作成に取りかかる前に、それをホストするプラットフォームを決定する必要があります。私たちの推奨する方法は、ビジュアルコラボレーションプラットフォームを使用して文書を作成することです。
ビジュアルにより情報は理解しやすく、明確で、実践的なものになります。チームが視覚的な戦略計画を作成すれば、コラボレーター、ステークホルダー、その他の外部協力者と簡単にコミュニケーションを取れます。計画のわかりにくい箇所や、質問する必要がある箇所があれば、付箋を直接貼り付けるだけで済みます。
視覚的な戦略文書は、戦略計画内における重要なつながりや関係も示します。そうした見通しが得られることで、意思決定の影響をより早く、容易に把握できます。
戦略計画をホストするビジュアルプラットフォームを選ぶときは、次の点が実現できるかを確認するとよいでしょう。
- テクノロジースタックの重要なアプリケーションとうまく統合できる。
- データと自動化を活用して正確さを保つ。
- クラウドベースで、どこからでもアクセスできる (つまり、リモートチームやハイブリッドチームも共同作業できる)。
プロの便利な機能: Lucid ビジュアルコラボレーションスイートには、オンラインホワイトボードとインテリジェントダイアグラム機能があり、チームは無限キャンバス上で作業して、戦略計画のすべてのコンテキストを一元的に見渡せます。この可視性により、意思決定の影響をすばやく確認できます。
効果的な戦略計画を作成するための5つのステップ
これは戦略計画のための段階的なガイドですが、戦略的計画については意識的かつ戦略的に考える必要があることを強調しておきます。よく言われるように、ルールを理解してこそ、ルールを破る方法がわかるのです。
まずは、このプロセスを進めるために特別に設定された戦略計画テンプレートをご用意しました。この記事を読み進めながら、テンプレートに沿ってアウトラインを作成し、作業を進めていきましょう。

この中には、戦略計画に盛り込めるさまざまな要素のリストと、それぞれの説明があります。これにより、あなた独自の計画にとってどの要素が重要かを判断し、それに応じてテンプレートを調整できます。

ステップ1: 現在の戦略的な立ち位置を判断する
現在の立ち位置を評価することで、残りの計画プロセスの基礎が築かれます。強み、弱み、機会、脅威を特定することで、今後の意思決定に役立てることができます。
現在の戦略的な立ち位置を判断するために実施すべき4つのメソッドを以下に挙げます。
- メソッド1:
- ステークホルダーインタビューを開催し、組織の運営により直接的または間接的に影響を受ける人々からインサイトを集めます。この対象には、顧客、従業員、サプライヤー、パートナーが含まれます。
- メソッド2:
- PESTEL 分析または SWOT 分析を実施します。これらの構造化されたフレームワークは、組織に影響を与えうる外部要因と内部要因の両方を分析する体系的な方法を提供します。

- メソッド3:
- 全リソースのインベントリーを作成して、タイプ別に分類します(人材リソース、財務リソース、テクノロジー、物理的資産)。このインベントリーには、チームの役割や組織的な役職の詳細を盛り込んでも良いでしょう。組織図は、チームの構造を視覚化するために特に役立ちます。

- メソッド4:
- 最後に、内的指標 (ダッシュボードやデータで確認) と業界ベンチマークの両方を測定するために、従来的なベンチマーク手法を活用することも重要です。このステップでは、過去と現在のパフォーマンスの両方を追跡するために、シンプルなレポートを取得することもあれば、既存のレポート手法を用いてより詳細に踏み込むこともあります。
これらのメソッドで情報を集めたら、次のステップはデータを分析して統合することです。パターン、傾向、共通のテーマを探りましょう。
分析に基づいて、内部プロセスの改善、市場機会の活用、顧客の懸念への対処、潜在的な脅威の緩和など、注意が必要な分野を特定できます。
ステップ2: 目標を立て、ビジョンを決め、計画のアウトラインを立てる
ここから戦略計画プロセスが本格的に始まります。この局面における目標は、明確な目標を設定し、ビジョンを定めることです。このステップには、ビジョンステートメント、ミッションステートメント、主要業績評価指標 (KPI) という3つの重要な要素があります。
ビジョンステートメント
ビジョンステートメントは、会社が将来どのような姿を目指しているか、そして何よりも重要なのは、なぜその将来的なビジョンを目指すのかを描き出すものです。しっかりとした「理由」を抱き、それを従業員、ステークホルダー、そして顧客に明確に伝えることが、強固な戦略的基盤を築く鍵となります。
説得力のあるビジョンステートメントを作成することは、経営陣だけの仕事ではありません。すべてのチームメンバーが関与すべきです。チーム全体を巻き込む最善の方法は、Lucid のビジュアルアクティビティです。

主要業績評価指標 (KPI)
戦略計画に KPI を組み込むことは必要不可欠で、極めて重要です。選択の余地はありません。KPI はチームがマイルストーンを視覚化するために役立つだけでなく、進捗を測定するための客観的な数字も提供します。KPI は戦略を実行可能で結果志向のものにすることで、レベルアップします。
組織に適した KPI を決定するには、まず2つの簡単な問いを立ててみましょう。
- 何をもって成功したとするか (つまり、私たちにとっての成功とは何か)?
- その成功を測定するためにどのような方法を用いるか?
戦略計画全体を通して KPI をリストアップすると良いでしょう。これらの指標を広範な戦略全体において、タイムライン、プロジェクト計画、目標ページ、プロセス文書などに盛り込みます。KPI は計画をデータに基づいたものにするための鍵です。
このステップの主眼は、成功の方向性、目的、指標を定めることにあります。未来を思い描き、組織が最終的な目標を達成するための手段と短期的な目標を立てる段階ということです。
さて、山を登り始める時が来ました。
ステップ3: 目標を達成する方法を決める
ここから、ビジョンを戦略に移すために必要な、実行可能なステップを決定します。例えば、誰が、何を、いつ行うかといったことです。
OKR(目標と主要な結果)を設定する
OKR は、目標を設定し、足並みを揃えるための強力なツールです。OKR は、チームがどこに向かって努力しているのか、どのように進捗を測定するのか、そして現実的なマイルストーンをどう設定するのかを把握するために役立ちます。
次のように考えてみましょう。KPI は山の頂上にある、成功のための指標です。ビジョンが続く限り、それを測定することになります。OKR は、山を登っていく途中の道しるべの役割を果たし、(KPI で定義された) 最終結果を達成するために適切なマイルストーンに到達しているかどうかを知らせてくれるものです。
戦略計画に OKR を取り入れることで、組織全体が同じ認識を持ち、共通の目標に向かって取り組むことができるようになります。

OKR が決まったら、それを戦略計画に組み入れるべきです。戦略文書の構成にもよりますが、OKR に独自のセクションを設け、チームがそれを常に見ることができるようにすると良いでしょう。
戦略目標とタイムラインのマッピング
チームとステークホルダーが全体像や個々の要素の相互関係を把握できるよう、戦略目標をマッピングしてみましょう。この視覚的なダイアグラムを作成することで、目標をリスト化する代わりに、あるいはリストと組み合わせて、目標の視覚的なマップと、それぞれの要素の相互的な影響をチームに示すことができます。

戦略計画の実行段階には、しばしば困難が伴います。明確なタイムラインを設定することで、全員がスケジュールと各自の責任を理解し、効果的に連携できるようになります。

リソースの棚卸しと人材戦略の策定
戦略計画を実行するには、利用可能なリソースを把握する必要があります。リソースの棚卸しには、十分に足りているものと、目標達成にはまだ足りないものを特定することが含まれます。ここで取り扱う話題は、特に組織内の人材と、その時間、能力、責任をどのように配分するのが最適かということです。
まずは組織図を作成すると良いでしょう。これは組織構造、役割、指揮命令系統を把握するために役立ちます。

合わせて検討すべきステップの例を以下に示します。
- スキル評価: 戦略目標の達成に必要なスキルと能力を確認します。研修や採用を通じて対応が必要なスキルギャップを特定します。
- 構造の確認: 組織構造を評価し、戦略目標の達成を後押ししているかどうかを判断します。調整や再編の必要性があるかを検討します。
- 人材開発: 熟練した従業員を継続的に確保するために、人材開発と後継者育成の計画を策定します。
明確なアクションプランを作成し、OKR を確立し、戦略を視覚化し、タイムラインを設定し、リソースと人材を評価することで、成功への道が開けます。戦略計画は継続的なプロセスなので、定期的に計画を見直し、状況の変化に応じて調整することを忘れないでください。
ステップ4: 計画を実行する
おめでとうございます。素晴らしい戦略計画のための重要な要素がひととおり揃いました。ここからは、計画を行動に移す転換点となる段階です。実行とは、戦略が現実と出会う場所です。あなたのビジョンが効果的に具現化されるようにしましょう。
チェンジマネジメント
変化には常に困難を伴いますが、特に組織全体に戦略計画に乗ってもらうよう説得する場合にはなおさらです。多くのリーダーが戦略計画策定において苦戦するのは、まさにこの部分です。たとえ文書を作成し、あらゆるトピックを網羅し、実行戦略を策定できたとしても、チームの賛同が得られなければ、すべて無駄になってしまいます。
ここで重要なのが、卓越したリーダーシップです。経営幹部や上級管理職が戦略計画の提案者を筆頭を務めると、実行の推進がずっと容易になります。
そのため、多くのリーダーはチェンジマネジメントのフレームワークや手法を活用しています。コッターの8段階の変革モデル、マッキンゼーの 7S モデル、ADKAR など、複数の方法の中から選べます。
チームの賛同を得るにあたっての視覚化の役割
チームを戦略に沿って連携させるには、可視性と透明性が不可欠です。まさにここで、ビジュアルコラボレーションの力が真価を発揮します。戦略計画文書が視覚的なものであれば、組織の方向性を誰もがより容易に理解できるようになるからです。
Lucid のビジュアルコラボレーションプラットフォームは、企業が信頼できる唯一の情報源を確立できるようにします。つまり、このガイド (およびそれ以降) で解説するすべてのドキュメントを一元管理できるということです。これにより、チームが情報を探し回る必要がなくなり、全体的な戦略の方向性を見失うこともなくなります。
Lucid を活用すれば、可視性と透明性が促され、戦略計画を成功裏に実行できる可能性が高まります。
さらに、このプロセスでは柔軟な姿勢と機敏さを保つことが特に重要です。山を途中まで登ったところで、巨大な川が行く手を塞いでいることに気付き、それを迂回するように計画を調整する必要が出てくるかもしれません。本当は西に行くべきところを、東に進んでいたということもあり得ます。柔軟な姿勢を保ち、必要な変更に気を配っておくことが重要です。
ステップ5: 目標に向けた進捗状況を監視する
よくある間違いの一つは、計画を実行した後で、その進捗状況を確認することを忘れてしまうことです。進捗状況を監視することで、組織がその軌道を逸れず、変化する状況に適応し、最終的に目標を達成できるようになります。
チームの合意形成とプロジェクトの完了
プロジェクトまたはフェーズが完了したら、振り返りを行い、何がうまくいったか、どこに改善の余地があったか、どのような教訓が得られたかを評価します。このプロセスは、継続的な改善の文化を促し、築いていくために不可欠です。

定期的にフィードバックを集める
フィードバックを集めるには、内部と外部の両方の視点を含む多面的なアプローチを採用しましょう。その方法としては、アンケートの送付、インタビューの実施、フォーカスグループの開催、さらにはワークショップやリトリートの開催といったものもあります。基本的に、あなたの目標は、チームと顧客の両方から、できるだけ頻繁にフィードバックを集めることです。
最も重要なのは、このプロセスのためにオープンで包括的な環境を醸成すること。このプロセスは、率直で多様かつ建設的なフィードバックを集めるために不可欠です。チームメンバーが安心して意見を述べることができれば、価値あるインサイトが得られます。
フィードバックのためのオープンな環境を作るには、次の点に注意してください。
- リーダーはフィードバックを積極的に奨励し、その価値を認めること。
- 階級や地位に関わらず、すべての声を聞くこと。
- フィードバックを批判ではなく、改善の機会として扱うこと。
その他に集めておきたいのは、運用に関するフィードバックです。運用に関するフィードバックは、プロセス、システム、データ管理がどれだけ有効に機能しているかに焦点を当てるもので、ボトルネック、非効率性、改善が必要な領域を特定するために役立ちます。
運用上のフィードバックを集める方法には以下のようなものがあります。
- ダッシュボード
- レポート
- 監査
- 評価
プロの便利な機能:Lucid のデータリンク機能を使うと、運用データを簡単に視覚化できます。

継続的な反復
進捗状況の監視は一度きりのイベントではなく、継続的なプロセスです。フィードバックは、業界の動きの速さや戦略的取り組みの性質に応じて定期的に集めるべきで、その一般的な頻度は四半期ごとまたは年ごとです。
フィードバックを集める際は、得られたインサイトに基づいて計画を反復的に見直し、修正する備えをしておきましょう。この反復的なアプローチにより、戦略計画が固定化せず、変化に適応しながら、組織の進化する目標や外部環境と整合した状態を保てます。
フィードバックを戦略計画プロセスの不可欠な要素として取り入れることで、継続的な改善の文化が育まれます。これにより、組織はデータに基づいた意思決定を行い、課題に先回りで対応し、最終的には長期的な成功を達成できるようになります。

Lucid で戦略計画を視覚化
ビジュアルコラボレーションプラットフォームへ投資することで、机上の計画を実践へと移行できます。成功を願うことと、それを実際にチームとリソースを連携させて実現させることは違います。ビジュアル化によって、戦略計画の複雑な性質に関するあらゆる混乱を解消し、すべてが一元管理された場所に集約されます。チームはそこにアクセスして、更新、共同作業を容易に行うことができます。
そして、視覚的な文書の本当の魅力は、その機動性にあります。リアルタイムで反復し、適応し、進化させることができます。
Lucid Suite には、オンラインホワイトボードツールの Lucidspark とインテリジェントなダイアグラムソリューションの Lucidchart が含まれています。この2つの強力なアプリケーションを使えば、組織を山頂へと導き、成功というビジョンに到達するための戦略計画を設計することができるのです。

戦略計画の作成に取りかかる準備ができたら、今すぐご連絡ください。さあ、スタートしましょう。
デモをリクエストLucid について
Lucid Software は、チームが将来を見据え、アイデアから現実へと具体化させるためのビジュアルコラボレーションと業務加速のスイートを提供しています。その製品には、Lucid ビジュアルコラボレーションスイート (Lucidchart と Lucidspark) と airfocus が含まれています。Lucid ビジュアルコラボレーションスイートは、ビジネスのアジリティ、クラウド、プロセス変革のための強力なアクセルと組み合わせることで、組織が業務を効率化し、連携を促進し、大規模なビジネス変革を推進できるよう支援します。AI を活用したプロダクト管理・ロードマッピングプラットフォームである airfocus は、チームが作業に優先順位を付け、製品戦略を定義し、実行をビジネス目標に合わせて調整できるようにすることで、これらの機能を拡張します。フォーチュン 500 企業で最も使用されている業務加速プラットフォームである Lucid のソリューションは、Google、GE、LINE など、世界中の大企業で1億人以上のユーザーに信頼されています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などのリーダー企業と提携し、その製品、成長、職場文化において数々の賞を受賞しています。
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