新しいクラウドアーキテクチャの計画には、多大な作業が必要となります。そのアーキテクチャを構築する人が元の設計者とは異なる場合も多々あります。開発者が図面を誤って解釈したり、長期的に見て良いと思われる変更をアーキテクチャに独断で加えたりすることもあるでしょう。設計と実際の構築の間にはこうしたギャップが存在することが多いため、アーキテクチャが元の計画に沿って構築されているかどうかを検証する作業が重要となります。
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Lucidscale で新しいクラウドアーキテクチャを検証する方法
手動でクラウドアーキテクチャの検証を行うのは時間がかかり、面倒ですが、Lucidscale を使えば簡単です。以下の3つの手順に従いましょう。
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Data Hub にアーキテクチャをインポート
Lucidscale で左側のパネルに移動して [データをインポート] を選択すると、クラウドプロバイダーのメタデータが取り込まれ、現在の状態を正確に把握した図が生成されます。Lucidscale は AWS、Azure、GCP と連携します。
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Lucidscale で新しいモデルを作成
インポートしたデータから図を自動生成します。フィルターの適用、ビューのカスタマイズ、接続されたリソースの表示などが可能になります。
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新しいモデルと元の図を比較
Lucidscale で作成した新しいモデルと、使用している作図ソフトウェアで作成したアーキテクチャ計画を比較します。インテリジェントな図の作成に は Lucidchart が最適ですが、同じ Lucid 製品スイートに属する製品のため、Lucidscale から Lucidchart へはシームレスにモデルをエクスポートできます。複数のビューを使って特定のリソースを除外したり、リソースグループを強調するほか、線の表示と非表示を切り替えて、特定のリソースが適切に接続されていることを検証することもできます。不整合が見つかったら、後で確認できるようハイライトしておくと便利です。
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無料で試してみる例
新しいアーキテクチャ検証の重要性は、あるユーザーの例からも伺い知ることができます。当社顧客のある大手航空会社では、クラウドアーキテクチャのビジュアル化を計画していました。同社はアーキテクト50人を擁するチームを抱え、多数のクラウド環境を管理していました。
Lucidscale の導入以前は、新規のビルドの際には、承認済みのテンプレートを使い、新しいアーキテクチャに合わせて必要な変更を加えていました。その後、アーキテクチャチームが設計をビルドチームに引き継ぎます。
その時点で、アーキテクトからはプロセスが見えなくなり、当初の設計に変更が加えられても把握できなくなってしまい、問題が発生してもアーキテクチャチームからは分からない状態になってしまいました。
理想的には、元のアーキテクトとの間でフィードバックのループができていれば良かったでしょう。アーキテクチャの大半に、設計段階と実装段階で多少の変更が加えられます。フィードバックループを整備しておくことは、アーキテクトの今後の意思決定や設計にも役立ちます。
同社のようなシナリオは決して珍しいものではありません。新しい製品、機能や顧客層への対応のためにインフラストラクチャへの追加や変更が必要となることはよくあり、その場合、新しいアーキテクチャ構築のための計画が複数回繰り返されることになりますが、こうした計画は当初の計画とは少し違ってくる可能性もあります。最終的な実装で新しいアーキテクチャに変更を加える場合、アーキテクチャチームからビルドチームへの引き継ぎの間に、通常は以下の2つのことが起こります。
- 変更すべきでないものが変更されてしまった。この場合、アーキテクトには変更された内容を把握する必要があります。その後、設計時の意図通りに変更を元に戻すよう、ビルドチームを説得することができます。
- 元々の設計に欠陥があったため、または、プロジェクトの修正や反復の結果、最終的には元のアーキテクトの計画とは異なる内容にする必要が生じた。将来の意思決定に反映できるよう、こうした変更の過程にもアーキテクトを関与させることが重要です。将来のプロジェクトで時間を節約できるよう、アーキテクト側でテンプレートを更新することもできます。
結論
クラウドインフラストラクチャは、当初のアーキテクチャから簡単に成長し、変化してしまうため、その経過を把握するのが困難です。長い目で見れば、予算や計画以上のコストがかかったり、効率性に問 題が生じたりする可能性があります。
クラウドインフラストラクチャの設計や構築を予定通りに進めるには、新しいクラウドアーキテクチャを最初の段階から検証しておくのがベストです。Lucidscale などのソフトウェアを使えば、現在の状態を示す最新の図を生成し、アーキテクチャチームとビルドチームの間で継続的なフィードバックループを確立して、検証作業をスムーズに進められます。