パフォーマンスの高いアジャイルチームの「4つのC」

Bryan Stallings

読み取り時間 : 約7分

トピック :

  • チームワークとコラボレーション

チームに所属することには、さまざまなスキルを持つ人々が共通の目標を達成するために集まるという意味での素晴らしさがあります。これを達成するのも、チーム全員が同じ場所で働いているときは簡単でした。ハイブリッド勤務のアジャイルチームには、好きな時間に在宅勤務したり、作業の実行方法の柔軟性を高めたりできるなど、さまざまなメリットがありますが、新たな課題もあります。

アジャイルチームが本当に高いパフォーマンスを発揮するためには、部門横断的なコラボレーションを強化する必要があります。これは、リモートやハイブリッドのチームでも可能ですが、企業やチームは、アジャイルマニフェストの価値観を体現し、従業員が安全に実験して失敗できる環境を育むことに真剣に取り組む必要があります。

では、どうすればこれを実現できるのでしょうか。この記事では、成功しているチームが日常業務や取り組みで示しているアジャイルチームの特性をいくつか紹介します。こうした特性は、メンバーの勤務場所にかかわらず、アジャイルチームの経験を向上させるために取り入れることができます。

名付けて、アジャイルかつ高パフォーマンスを発揮するチームのためのチームビルディングの4つの「C」です。

コミュニケーションを取る (Communicate)

コミュニケーションなくしてコラボレーションは成り立ちませんが、分散型チームではこれが大きな課題となることがあります。在宅勤務のメンバーは業務に集中しすぎてしまい、就業時間の終わりまでノンストップで突き進んでしまうかもしれません。また、オフィス勤務のメンバーは、重要な情報の共有をデスクサイドのおしゃべりに頼りすぎてしまうことがあり、リモート勤務のメンバーにこの内容が伝わらないことがあります。

コミュニケーションが不足すると、メンバーが別々の方向に進んでしまい、時間と費用の空費を呼びます。コミュニケーションは透明性を高め、ビジョンの共有を確実にし、収益にプラスの影響を与えます。

チームのコミュニケーションを改善するには次のような方法を試せます。

  1. チームメンバーとの例会で状況確認することから1日を始め、孤立の可能性を減らしましょう。コミュニケーションの場を設けることで、皆が連絡を取りやすくなります。
  2. 日次のスタンドアップ (またはデイリースクラム) を行い、場合によっては正午や終業時に追加の定期的な確認を行います。こうした確認をルーティンに組み込むことで、チームメンバーはいつ対応可能かを開示でき、他のメンバーにより適切に最新情報を準備して伝えられます。
  3. 意思決定の方法、フィードバックの迅速なやり取りの方法、さまざまなタイプのコミュニケーションに使用するチャネルなど、コミュニケーションのプロトコルを学んで使用します。これは、チームメンバーの多様なコミュニケーションスタイルを学ぶのにも役立ちます。疑問がある場合は、意識してコミュニケーション頻度を増やします。コミュニケーションが取れていれば誤解も減ります。
  4. 継続的な改善のマインドセットを育むことで、チームは障害を迅速に特定し、管理不能になる前に対処できます。
Lucid のこのテンプレートを使って、毎日のスタンドアップを円滑にし、パフォーマンスの高いチームメンバーとのコミュニケーションを改善しましょう。
Lucid のこのテンプレートを使って、毎日のスタンドアップを円滑にし、パフォーマンスの高いチームメンバーとのコミュニケーションを改善しましょう。

コラボレーションする (Collaborate)

コラボレーションは、人が集まり、交流し、創造するときに生まれる魔法です。こうしたコラボレーションの瞬間は効果的な生産性を生み出すピンボールマシンのようなものです。コラボレーションの魔法を高める方法をいくつか紹介します。

  1. ビジョンを紙に、できればオンラインホワイトボードに書き出します。チームが自分たちのビジョンを理解していると仮定するのは危険です。製品開発や戦略計画に焦点を当てた会議にビジュアルを取り入れることで、全員が同じ認識を持つことができます。

    ビジョンを可視化し、常にコミュニケーションを取り、チームの足並みを揃えることで、アジャイルでパフォーマンスの高いチームは、自分たちが何に向かって取り組んでいるのかを理解できます。これらの瞬間は、チームが一緒に未来を見据え、未来を築くために働く際の活力を与えます。
  2. サイロを解消し、「後は丸投げ」の引き継ぎをなくすために、部門横断的なチームに適切な人材を全員関与させ、協力して迅速に価値を提供できるようにします。

人間関係を育むことでコラボレーションの効果が高まります。コラボレーションは、メンバーが心を開き、同僚に対して透明性を高め、迅速に紛争を解決するのに役立ちます。コラボレーションはアジリティの中心にあり、チームが成功するための新しい方法を簡単に見つけることができます。

ビジュアルコラボレーションがアジャイルチームを支援する方法

ビジュアルの力を使ってパフォーマンスの高いアジャイルチームのコラボレーションを強化する方法を学びましょう。

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(成長マインドセットを) 育む (Cultivate)

成長はコンフォートゾーンでは起こりません。新たな方法で物事に挑戦してみましょう。リーダーは、学習を重視し、失敗を恐れぬ文化を築く必要があります。

真の成長マインドセットを育むためのヒントをいくつか紹介します。

  1. リーダーが先陣を切るようにします。リーダーがこのマインドセットを体現していないと従業員が感じると、実践はされません。たった一つのネガティブな例で失敗を恐れるようになってしまいかねません。リーダーの行動は言葉と一致していますか?学びが重視される安全な環境であると宣言するなら、革新的なプログラムがうまくいかないときはどうしますか?
  2. 目標や会社の方向性、そしてチームの業務がそれらの目標にどう関連するかを分かりやすく説明します。これは強力なモチベーションツールであり、目標を理解しているチームは、真に革新的なアイデアを生み出すことができます。
  3. 個人が自分の専門分野で戦略的な意思決定を行えるようにします。リーダーがボトルネックとならないように、担当者にすべきことを任せ、それを迅速に承認することで約束を守ります。
Lucidで意思決定

アジャイルプラクティスを適用してイノベーションを促進(リンク先は英語サイトとなりますので予めご了承ください)

成長とイノベーションにおけるアジャイルアプローチの利点を学びます。

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祝福する (Celebrate)

リーダーがポジティブさと感謝を優先すれば、メンバー全員がその違いを感じることができます。前向きであることの利点の一つは、パフォーマンスの高いアジャイルチームのエンゲージメントを維持し、士気と仲間意識を高められることです。

私自身は、ステークホルダーに努力が認められたときに同僚の表情に喜びが見える瞬間が気に入っています。ポジティブな文化は強力です。互いに頻繁に感謝の気持ちを示し、認め合いましょう。

ここでは、そのための創造的な方法をいくつか紹介します。

  1. 成功を祝います。これには創造性が必要です。カフェのギフトカードをメンバーに配ることから、即席のパーティーを開くことまで、何でもかまいません。チームがテレワークの場合は、すべての参加者に合わせて選んだパッケージを送信して体験を向上させるオンライン祝賀会を開催できます。または、オンラインチームスペース に評価の場と毎週の成功のためのセクションを設けます。
  2. 全社的にお祝いします。組織全体に楽しかったことと達成した成功について伝えます。ニュースレターが発行されている場合は、チームの成功に関する情報を含めるように依頼します。全社 Slack チャンネルがある場合はそこでお祝いしましょう。

頻繁に時間を取ってお互いを祝い、認め合うことで、いわゆる「感謝の探求」アクティビティを実践することができます。この変革管理モデルは、ポジティブなことに興味を持ち、さらに大きな成果を達成する可能性を高めるのに役立ちます。ポジティブさと感謝を優先することで、組織はよりインパクトのある成果を達成できます。

パフォーマンスの高いアジャイルチームのチームワークの4つの「C」について理解したところで、パフォーマンスの高いチームとは何か、そして職場でパフォーマンスの高いアジャイルチームを構築する方法についてさらに学びましょう。

現代の職場におけるパフォーマンスの高いチーム

完全なガイドで、ハイパフォーマンスのチームを構築するための手順を学びましょう。

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Lucid について

Lucid Software は、チームが将来を見据え、築くための支援に特化したビジュアルコラボレーションの先駆者でありリーダーです。その製品である Lucidchart、Lucidspark、Lucidscale を活用することで、チームはアイデア出しから実行に至るまで共通のビジョンを抱き、複雑な内容も分かりやすく理解できるビジュアル主体のコミュニケーションをあらゆる場所から実現できるようになります。Lucid は、Google、GE、NBC Universal などの顧客や、Fortune 500 企業の 99% を始めとする世界中の主要企業にサービスを提供しています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などの業界の主要企業と提携しており、創業以来、製品、事業内容と企業文化を称える各種の賞を多数受賞しています。詳細は lucid.co/ja を参照してください。

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